第2回:ビットコインの所持とメリット
ビットコインを所持するためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
ビットコインにはウォレット(財布)という概念があります。これは円やドルで言うところの銀行口座です。ビットコインを利用する全ての人はウォレットを持ち、そこにビットコインを保存して決済に利用します。
つまり、ビットコインを使うにはウォレットを作成する必要があります。
ウォレットは個人に割り振られるメールアドレスのようなもので、長い文字列でウォレットIDが表現されます。そのままでは覚えにくいので、一般的にはIDを短縮したコードを用いたり、スマートフォンで読み取れるQRコードに変換したりして交換します。
利用のメリットとして
①個人間で「直接」送金ができる
②手数料が無料か格安
③制限が存在しない
という点が挙げられます。
①について
一般的な通貨で送金を行う際は銀行などを仲介する必要があります。
しかしビットコインの場合では個人間が直接支払うことができるので、直接会ってお財布からお金を出して支払うのと同じように直接相手にお金を支払うことができるのです。
②について
仲介する組織が存在しないので基本的に手数料を払う必要がありません。
銀行送金でもクレジットカード支払いでも一定の手数料が存在しますから、現行は少額の商品の売買が難しくなったりビジネスにおいて利益率が下がったりという状況にあります。
③について
銀行を経由した決済ではないので煩わしい手続きや制限が存在しません。
また、国によって通貨の単位が異なるということもありませんのでビットコインを使えば世界中で同じ通貨として利用できます。
メリットを挙げましたが、円やドルでも同じように双方がビットコインによる支払いを受け付けていることが大前提となるため、まだまだ普及の初期段階にあるビットコインにおいて、これは非常に大きな課題であると言えます。