クレジット納付(国税)
2017年1月から国税のクレジット納付が開始されました。
ほとんどの国税がクレジットにて納付することができるようになっています。
ご利用されている経営者様もいらっしゃいますが、お客様からこちらについてご質問いただくことも多いです。
今回は情報を整理するためメリットとそれの注意点についてまとめました。
ご参考くださいませ。
~メリット~
1. ポイントが貯まる。
クレジット納付でもカード会社によってはポイント還元されます。
注意点は決済手数料の率がポイント還元率より高くなると差額の分だけ損をす
ることになります。後述にて決済手数料を記載しますが、一つの目安としてポ
イント還元率が1%以上のものからクレジット納付を検討されるのがいいかと
考えます。(ポイント還元率が1%でも納付税額によっては損することもござ
いますので、絶対に損をしたくない!という方は具体的に算出をしてご利用く
ださい。)
2. 納付時期を遅らせることができる。
3月決算法人の場合、納付期限が5月31日になります。
クレジット納付により5月31日までに納付手続きを完了していれば、カード利
用引落日に口座から引落しされます。
なので、カード会社によっては5月31日から1・2ヶ月くらい実質、納税を遅ら
せることができます。
3. 分割払い・リボ払いにより資金繰り対策ができる。
カード会社によって分割払いやリボ払いにより納税を分けて行うことができま
す。
ただし、決済手数料とは別にカード会社が定めている手数料が発生する場合が
あるので、利用する際には確認が必要です。
4. 24時間365日いつでも納税することができる。
インターネットでいつでも納税手続きをすることができます。
そのため金融機関の窓口に行く必要がありません。窓口ではクレジット納付が
できませんので、そちらもご留意ください。
~注意点~
1. 決済手数料
最初の1万円までは76円(税抜)がかかります。
以降1万円を超えるごとに76円(税抜)が加算されます。
(前述2.でも記載しましたが分割払い・リボ払いにはこちらの決済手数料以外
にも発生する場合がありますので、ご注意ください。)
2. 領収書
窓口納付と違い、領収書が発行されません。
3. 利用可能額
1度の手続きで利用可能額は1,000万円未満です。
ご利用の利用限度額が1,000万円より低い場合には利用限度額となります。
以上がメリットと注意点です。
下記の参考URL【国税クレジットカードお支払いサイト】にて実際の納付税額につき、いくら決済手数料が発生するかを確認することができます。
次に地方税についてもクレジット納付できる自治体が多くございます。
各自治体によって決済手数料などが異なりますので、ご利用の場合にはお調べの上、検討いただければと思います。
【クレジットカード納付の手続】
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/nofu-shomei/nofu/credit_nofu/index.htm
【国税クレジットカードお支払いサイト】
https://kokuzei.noufu.jp/