経費の範囲と考え方について!
会社の中でよく耳にする言葉、"経費" 今回はこの経費について記述したいと思います。
経費とは会社が使ったお金のことです。しかし、会社で使ったお金がすべて経費というわけではありません。会社が使ったお金を分けると、"資産"と"費用"に分けることができます。イメージとして捉えていただくと、資産とは主に"目に見えるモノ"で、会社の財産という感じでしょうか。紙幣や硬貨などのお金自体も資産ですが、例えば建物や車、パソコン、机、椅子などはお金を支払いますが、お金が"モノ"に変わっただけで資産の総額は変わりません。
しかし、それに代わり費用は主に"目に見えないモノ"(例外もありますが)、例えば従業員の給与やタクシー代、家賃、電気や水道代など、お金は減りますが"モノ"として形には残りません。 経費とはこれら費用のことで、事業を行う上で発生した費用が経費ということになります。
会社とは事業を行い収入を得ることが目的です。そして、売り上げを増やすためには支出が伴います。外注に出したり、宣伝広告費を使ったり、コピー用紙やボールペンなども使用するでしょう。これらは経費に計上できます。
さて、この経費。実は会社にとって「経費」と「税金」はとても密接な関係にあります。 税金は会社の儲け(利益)に対して課せられるので、
「 ( 売上- 経費 )× 税率 」
という形で、納税額が決まってきます。 利益が大きくなればなるほど、かかる税金の額も大きくなります。反対に、利益が小さくなればかかる税金の額も小さくなります。
税金は会社にとってはコストの一つです。そうなると、なるべく安く抑えたいというのが心情ですよね。経費として計上するものが多いほど税額を抑えることができるということですが、すべての支払いが経費として認められるわけではありません。例えば、事業と関係のない費用、私生活に必要な日用品、趣味の道具、友だちとの飲み会などに使った費用などは、当然ながら経費にはなりませんのでご注意ください。
財務が健全な会社は、経費のバランスをとるのが非常に上手です。 経費になるもの、ならないものの見極めが節税のポイントになります。また、資産も売り上げを増やすために必要なものとなるのでは?と思われた方もおられると思います。
次回はもう少し掘り下げて記述してみたいと思います。