お役立ちコラム

決算とは?!

 会社を経営していく中で、日常の経理業務を通して会計を正しく記録していきますが、年に1回、会社における会計を大整理し、決算書をつくるという作業があり、それを決算といいます。

 決算書とは、会社の経営状況を数字で表わし、報告書を作成して会社を取りまく人々に会社の財政状態や経営成績を説明するためのものです。

  また同時に、自社がおかれている経営状況を数値で多角的に把握することもでき、"新規事業に着手する""事業規模を縮小する"といった、その後の経営を判断していくための根拠にもなります。

 会社を健全に経営していくためには、決算は欠かすことのできないものとなります。

 決算書に記載する内容の会計期間は1年間と定められているものの、決算期(決算をする時期)に特別な決まりはなく、会社は事業内容に合わせて自由に決算期を決めて構いません。

  ただし、個人事業主の会計期間は1月から12月で決算日は12月31日と決められています。(日本の法人は、会社の規模にかかわらず、1年に1度の決算で、決算書と税務申告書を税務署などに提出することが義務付けられています)

 一般に決算書と呼ばれているものですが、正式には財務諸表のことになります。財務諸表はいくつか種類あり、「貸借対照表」「損益計算書」「株主資本等変動計算書」「キャッシュ・フロー計算書」などがあります。 中でも重要なのが、「貸借(たいしゃく)対照表(たいしょうひょう)」と「損益(そんえき)計算書(けいさんしょ)」です。

 また年に1回の年次決算の他にも、月次決算というものがあります。 先ほどお話しました決算は会計期間が1年でしたが、月次決算は会計期間を1ヵ月ごととし、1か月の売上実績をもとに決算作業を行い、経営状況をみることができます。

 経営状況をリアルタイムに把握できるようになれば、予算と実績を月次で迅速に比較でき、年度計画の売上高、営業費、純利益を目標とした達成度を知ることができるようになります。

  それらを今後の改善に活かすこともでき、意思決定のスピードをぐっと速めることもできます。 そして、売上の推移もわかるようになるので、あらかじめ税金の対策も打つことができるようになります。

 また、それらに加え、月々の帳簿の整理を確実に実施することにより年次決算をより適切に行うこともできます。

 次回は「貸借対照表」と「損益計算書」の構成をお話したいと思います。

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