経理に必要な簿記とは!!
会社の経理の仕事の中にでてくる簿記。 ではその簿記とはいったいどのようなものなのか、簡単に説明したいと思います。
会社を経営していると商品の販売や、従業員への給料の支払い、光熱費や広告費の支払いといったお金やモノにまつわるさまざまな活動を行います。このような会社の活動の中でのお金やモノの出入りを帳簿に記録する技術・方法のことを簿記といいます。
身近なものでいえば、お小遣い帳や家計簿も簿記の一種になりますが、これは単式簿記といいます。そして、会社の経営で使用する簿記は複式簿記というものを使用します。 複式簿記は、お金やモノのやりとりを二面的にとらえ、左右に分けて記載するというやり方です。
例えば、昼食に500円のお弁当を買いました。これを二面的に考えると、 ・500円のお弁当を手に入れた ・現金が500円減った という2つの面が見えてきます。
このように複式簿記は、会社が行った取引を二面的にとらえ、その姿を左(借方(かりかた))右(貸方(かしかた))に並べて表示します。これを「仕訳」と言います。
一般に簿記というと、この複式簿記を指し、会社などで使用されている簿記はすべて複式簿記です。
会社のお金やモノにまつわる日々の活動は、すべて仕訳をおこない、帳簿に記録します。この時に使用する用語のことを「勘定科目」と言います。
簿記では取引によって増減した要素、勘定科目を資産・負債・純資産・収益・費用の5つのグループに分けて分類し、記録していきます。 仕訳とは1つの取引を異なる2つの面で捉えたものなので、それらの金額は必ず左右が一致し、これが貸借一致というルールです。
簿記の最終的な目的は、日々、記録した内容を会社の財政状態と経営成績を表す2つの決算書、貸借対照表と損益計算書にまとめ、会社をとりまく人々に開示します。
事業者は会社経営の中で行うすべての取引について、その内容を把握し、業績を改善するために、一定期間の業績や資産状況を確認する必要に迫られたり、義務としてそれらを税務署や株主などの外部に公表する必要が生じます。
ですから、事業者は会社経営すべての取引を継続的に記録し続けなければならないのです。そしてそのために欠かせない技術が簿記ということになります。 簿記はあらゆる業種の会社にとって必要な技術なのです。