ブックレビューNO.4
今回の本は、「スーパーセールス姉妹 知栄と佳栄」です。 具体的な内容としては、まずこの姉妹の母が、保険営業で契約高30年連続日本一というとてつもない記録を樹立して、1998年と1994年には保険営業職員としてギネスブックにも掲載された伝説的な営業パーソンであり、そのカリスマ的な母と同じ世界に飛び込んで試行錯誤する姉妹という3人の実話に基づく物語です。
そんな内容のこの本で大事だなと感じたことをまとめてみます。
① すべてはお客様が教えてくれる 自分の事を叱ってくれるのも、褒めてくれるのも、アドバイスをくれるのもすべてお客様であることから、お客様は神様とよく言われるが、お客様は先生である。 ここでいうお客様とは自分以外のすべてということ。契約をくれた人だけでなく、見込みの人も、会社の上司も同僚も、周囲の人々はみんなお客様である。 そういう気持ちでいれば、どんな人とも気持ちよくやっていける
② 自分なりの哲学を持つ 営業する側も10人いれば10人それぞれの考え方があり、営業を受ける側も10人いれば10人異なる受け方があるはずで、どれか一つが正解というものがあるわけではないから、そんな中で自分が自信をもって堂々と意見を言うためには、自分の価値観となるべき自分なりの軸を持つことが大切である。これをもたないうちは交渉事をうまく進めることは出来ない。
③ 目標をもつこと この本でもやはりこの「目標を持つ」の重要性が書かれています。上を目指したいなら、自分で自分が到達したい目標をしっかり描いて、全力で頑張る。そこで注意することは小さい夢や目標は自分を小さくまとめてしまうから絶対にダメだということ。 目標をたてる目的は、なんとなく1日をすごすのではなく、今やらなければならない事、今日やらなければならない事、なにがなんでも今週やり遂げなければならない事などがクリアにできる。小目標、中目標、大目標と細分化することで、工夫と知恵がわいてきて、やるべき具体的な行動がはっきりするから迷いなく行動できることにある。
④ 営業の原点は毎日のこつこつ訪問 セールスの王道は紹介であり、紹介は強力な武器である。そのためにはキーマンのリサーチがとても重要である。誰から連絡してもらってアポを取るかで大きな差が出る。そこで重要な事は、こつこつ営業。誰がキーマンか、誰が決定権を持っているか、何回も会社訪問する中で多くの社員と会話していればおのずと見えてくるものである。
⑤ 他人との差を感じたときは・・・ 仕事をしていく中で、他人と比較したときに歴然とした差を感じることがある。その時にショックを受けたり、嘆いていては何も解決しない。そんな時には、自分はまだまだ伸ばせる伸びしろを持っているという様に前向きに考える事が大切である。
⑥ 見返りを求めない、人を好きになり、大切にする 見返りなど求めずに、自分にできることを惜しみなくやるべきで、人から大切にされたいとか何かを期待するのではなくて、自分がその人を好きになり大切にするしかない。
⑦ 人を知り、人に尽くし、人を信じる 何かして見返りを求めるなんて論外で、人生の大きな流れの中で、人はどんどん続いており、いつどんな形でお世話になるかわからない。それは自分かもしれないし、自分の子供かもしれない。 私たちは何かをするとすぐに見返りを求めがちですが、見返りを求めない生き方もある。
最後に、人の人生は喜んだり、悲しんだり、泣いたり、笑ったり、怒ったりいろいろな出来事が起きるが、その場その場で自分が出来ることを精いっぱいやるしかない。 もしかして誰も見てくれていないと自棄になってしまうこともあるかもしれないが、 お天道様は必ず見てくれていると信じて、精いっぱいやるしかない!