経理の仕事って?
会社の経営に不可欠な経理の仕事。 さて、経理の仕事とはいったいどのようなことをするのでしょうか。
会社の種類によってさまざまですが、仕入れや売上、従業員への給料の支払い、また、会社運営のための費用の支払いといった日々いろいろな活動があります。そのような日々の活動や取引を簿記という方法で、帳簿に記録していきます。 会社の経営状況を数字で表わし、報告書を作成して会社を取りまく人々に会社の財政状態や経営成績を説明できる状態にすることも経理の仕事の大切な業務のひとつとなっています。
でも、なぜ会社の経営状況をわざわざ会社を取りまく人びとに説明しなくてはいけないのでしょうか。
それは、会社は自分ひとりで成り立っているものではないからです。従業員、得意先や仕入先、銀行や株主、税務署や市町村区などいろいろな立場の人々と関わることで事業は成り立っています。そういった会社の情報を知りたい人たちに情報を開示し、信頼をしてもらうために財政状態や経営成績といった会社の情報を説明できる状態にしておくことが大切となってくるのです。
経理の仕事には1日、1か月、1年という一定のサイクルに沿って仕事があります。 1日単位では、日々の取引をすべて記録していきます。また、1カ月単位では、会社の1カ月間の動きをまとめて、日々の仕訳の入力にミスがなかったかを確認したり、請求・支払い、入金の確認、給与の計算、源泉所得税や社会保険料の計算、納付などをするのも毎月の仕事です。年単位では、1年間の決算をすることで、会社のその年の儲けや現在の財務状況を把握することができます。
ほかにも、商品の棚卸しや減価償却費の計算、税務申告、株主総会のための報告書作成などがあります。 通常は1年間を会計期間として設定し、その期間のお金の出入りを記録し、記録に基づいて決算書を作成したり、税金の額を計算して支払ったりすることになります。決算書の作成については会社法により、税金の計算については税法により規定されています。
このように経理の仕事は会社のお金にかかわる業務全般をおこないます。 会社のお金を管理し、コントロールしていくために欠かせない大切な役割を担っています。